2014年1月18日土曜日

トラックボール修理

2014年初カキコ。日記なので新年の挨拶なんて書くつもりはない。

15年くらい使っているトラックボールのケーブルが断線したようで、トラックボールを置く位置によってマウスポインタが反応したりしなかったり。
モノはLogitechの TrackMan Marble+ Wheel USB Combo for DOS/V&iMac (長ぇ!)。
USBへのケーブルははずした状態。
ロゴのかすれと日焼けと手垢のすり込み具合が時代を物語る。

トラックボールなんだからマウスみたいに動かさないのが本来なのだが、自宅では机の上に置いたり膝の上に置いたりでマウス程ではないにせよ動かす。
断線位置はトラックボール本体からケーブルが出ているすぐそばというのは特定できていたが、問題は修繕方法。
単なる銅線なので線の切れたところを繋ぎ合わせて通電させるだけで十分なのだが、以前ゲームパッドの断線修理をしたときになぜか上手くいかず結局基板にはんだ付けすることになった。
トラックボールを分解してケーブルの端点を見ると、なにやらソケット的な部品で基板とつながっているので、はんだ付けはちょと手間がかかりそう。
耐久面の心配もあるので、 そのソケット的な接続を自分で作ってみようと相成りました。
作るといってもソケット的なものを木やらプラスチックやらから掘り出すのではなく、電気部品買ってきて工作するというわけ。

・断線した部分までケーブルを切断
・中のビニール線の銅線をソケットにくっつける

こんだけ。
ソケットと銅線がどうやって固定されているのかいまいち判らない。とりあえずソケット買えれば何とかなるだろうという「プラン:行き当たりばったり」敢行。
でもさすがに売ってる場所を特定できないとどうにもならんので、ソケット的なものをググってみるが、そもそも部品名がわからない。
が、何とか見つかり名称はナイロンコネクタなるものだそうな。
場所も秋葉原はさすがに旅費がかかるので近場の単品売りをしてくれるお店をググってロックオン。商品一覧の中にばっちり一致する部品は見当たらないものの、そもそも素人には見分けがつかないようなものばかりなのでトラックボールのソケット付きケーブルを持参してお店へ出発。

お店は某ビルの2階にあり、他二軒のお店と軒を連ねてちっちゃな秋葉原電気部品街みたいな感じ。
その道のプロが、外観よりも商品の細かさ/種類の多さを優先してお店を構えている雰囲気って好きなのよね。

で、目的のお店に突入。なかを一回りしてナイロンコネクタのところへ来ると…うへぇ見分けがつかん。ソケットの寸法/外形/端子数…チェックポイントはこれだけだけどそれぞれのチェックポイントでのバリエーション数がハンパない。寸法/サイズ的にかなり近いのを発見したが端子数は2~4。USBは5極なの!

で自力探査をあきらめてお店の人にソケット付きケーブルを見せて聞いてみると、該当寸法/外形での5極ナイロンコネクタはないとのこと。事情を話すと凄い丁寧に説明してくれた。
要はナイロンコネクタそのものではなくコネクタ内部の端子(受け側)が着脱可能で、それを銅線に噛ませてナイロンコネクタに差し込めばよいとのこと。
銅線固定の謎は解けた! まさかあの端子が着脱可能とは思ってもみなかった!
「で、これが端子ね」 と教えてくれる。えらい小っさい。端子の名称はコンタクトと言うそうな。後でググると圧着端子の一種らしい。圧着端子という名前は聞いたことがあったけどこういうのを言うのね。コンタクトは使い捨て部品(多分)。
その小ささに驚いている間にも、別の大きなサイズの同形のコンタクトで着脱の方法を説明してくれる店員さん。コンタクトの出っ張りが引っかかってでコネクタに固定されるようになっているので、その出っ張りを押さえて引っ張れば端子が抜けるそうだ。
こちらが素人であると見越してなお上段からの物言いをせず丁寧に説明してくれる。こういう人がホントのプロなのよね。

というわけで該当のコンタクトを失敗も見越して10個、あと他に前からちょっと欲しかった熱収縮チューブも買って計242円。
良いお店でした。

 さて工作のお時間です。でっきるっかなでっきるっかな?ハテハテフムー♪

まずはその小ささに驚いたコンタクト。計ってみると長さ5.5mm orz。でっきるっかなでっきるっかな?ハテハテフムー♪(切実)
でもやることは判っているし細かい作業には定評のあるオレ様(評価数1(自演))、意外とすんなりできた。コンタクトの無駄使いもなし。敢えて言えば圧着させる(噛ませる)工具に悩んだことくらい。結局ラジオペンチで落ち着いた。

・教えてもらったとおりの手順でコネクタから端子を抜く
・断線部分あたりでケーブルを切断
・ビニール線をむき出して銅線をコンタクトでがっちり噛ませる
・噛ませたコンタクト部分をナイロンコネクタに挿入


回路むき出しの状態でPCに繋いでみるとすんなりマウスポインタが動いた。ボディをつけても爽快そのもの。トラックボール本体をどう動かしてもマウスポインタがするする動く。
それほど苦戦しなかったのでちょっと拍子抜けではあったが、愛着のあるツールが自分で手間をかけて復活してくれたのは何よりうれしい。

終わった後では、「ノッポさんを呼ぶまでもなく、ゴン太君でもいけるか」と思えたが、細かい作業が苦手な人は苦戦しそう。
あと作業工程をケータイカメラで撮ろうとしたけど、接写に対応していなかったのでボケ画像しか撮れなかった。 むしろこっちのほうが苦戦した。そして敗北した。

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