2012年衆議院選挙

（以下、法律／憲法や政党政治の知識に疎い「一般市民」の戯言）

衆院選挙が終わって少し経った。
私は特定政党への支持をしない「無党派層」と呼ばれる人間ではあるが、投票は棄権した。する気にもならない。
解散するずっと以前に最高裁判決で「一票の格差」が違憲状態だと確定している状態でありながらその判決を無視して行われた国政選挙の意味を知りたい。

よく「白票でもいいから投票に行ってください」とかいうバカな輩が居るが、白票は投票率ほど問題視されない。本当に間違って白票で投票してしまった人との区別が付かないからだろう。
今回の選挙の投票率は59.3%。少なくとも現状では、民意は政党の議席数ではなく投票率に反映される。
投票に「無効選挙」という公に認められた選択肢があるのなら投票率は跳ね上がるだろう。
投票率に議席数の割合を掛け合わせたら、自民党が議席過半数であっても単独議決が「民意」なんてどの口で言えるのだろうか？
直ちに公職選挙法を改正して一票の格差をなくしてから解散総選挙を再び（すぐに）行うのであればちょっと見直しちゃうんだけどね。選挙終わったら違憲選挙を誰も口にしなくなったのでもう何も期待してませんけど。この点、勢いと感情だけで解散を決めた前首相は憲法遵守という大前提すら守ろうとしないガラクタ。

民主党がまるで使い物にならないので自民が圧勝。というより票を入れる先が無いからとりあえずという人が多いのだろうと妄想している。自民は民主に土下座で感謝しとけ。
民主党もまだ57議席取れるほど投票する人が居るのか。もはやこの議席数は地方での利権を期待する団体票でしかないのかなと思う。国政とはまるで関係が無いものだろう。
民主党ではないが、池上彰氏がぶった切った鳩山某のブリヂストン工場の話とかは団体票に関する最たるものだ。

ただ、東日本大震災／原発事故についてはある意味同情する。時の政権が民主党でなくとも対応は大して変わらなかっただろう。たまたまそのときに民主党が政権政党だったから対応不備の槍玉に挙がっただけで、仮に自民が政権政党だったとしても同じような対応不備で政権から脱落していただろう。そもそも原発設計／建造／運用期間のほとんどは自民政権時だったし。ってかこのことを声高に言う人が誰も居ないのよね。
まぁ民主はそれら以外でも不手際／失策が山のようにあったけど、自民だったとしても大して変わらんだろう。不手際の方向性が金に絡むことになるだけ。

その他の政党は有象無象。横からちょっと口を出せば議員としての責務を果たしていると考えている輩ばかり。
維新？選挙前から馴れ合い／分裂含み政党確定じゃん。

あとは目立つ個人について。

大阪市長の橋下某。知事時代はまだマシだったが、市長になってからはやややりすぎの感あり。もし政権とったら日本の全ての刺青公務員を排除しないと不公平だよね？政権とらないまでも法案は出さないと二枚舌確定だよね。
公営カジノ設営って、賭博の中毒性を無視した財政活性化とかアホかと。「中毒になる奴はソイツが悪い」って、違法薬物の売人／元締めとなんら変わりのない発言ごちそうさまでした。
言動が過激なのはマスコミの耳目を集めるためのアピールもある。昨今のマスコミはそういう分かりやすい部分でしか食いつけないほど落ちぶれているので格好の宣伝にはなっているだろう。
とはいえ、選挙事務所でのコメントで自民への馴れ合いを表明するとか、選挙後0日でメッキがはがれた。ただ批判するだけで対抗策を持ち出せない有象無象の政党よりはましだが、さすがに笑うしかない。そして投票した人は笑うに笑えない。
国政に参加するにはいろいろ足りない人物ということで選挙前から確定済。

元都知事の石原某。尖閣問題の発端ではあるけど、中国との対立が具体化したのは国有化からだから、もし都の所有のままだったら事態がどうなっていたのか興味はある。もちろん現在の中国の対応は国際的に非常識であると私は認識している。
改憲は議論が難しいところだが、この人が言う「他人が作った憲法だから」と言うのは違和感がある。勿論日本人の国民性や伝統的な事物を壊すような内容なら改憲したいとも思うが、そうでないのなら誰が作ったものでも良い。要は憲法の内容であり、その成り立ちを否定するのはあまり意味がない。石原某はそのラベルに固執しているように聞こえるので首を傾げざるを得ない。
ことさら問題視されるのは9条（第2章）、次いで96条（第9章）。
自衛隊という「戦力」がある現在、9条との齟齬は隠しきれるものではないが、やはり人類の歴史を見ると国防軍相当（名称はどうでもいいけど）は必要なものと考えざるを得ない。悲しいけどね。
国防の名の下で「先制防衛」を行うことができるか否かが最大の問題かな？
96条は改憲してもらいたいなぁ。国民投票をもっと実施しやすくして欲しい。選挙だけが「民意」とかありえなさ過ぎる。
「国民投票に頼ることは国会（国会議員）が無能であることを認めることになる」とか言う理由で反対する人はいるだろうか？すでに国会議員が無能であることは、一部（地方利権にあやかれる者）を除いて認知されていることなんだけどね。
とはいえ、憲法は前文+11章103条。議論すべきはこれらだけではない。
あ、橋下某との確執は面白いので期待してますwww

日本未来の党の小沢某は少なくとも国会議員を辞めるべき。「選挙に強い」とか言われているが選挙対策以外に何をしているのか。議員の仕事は選挙に勝つことではなく、「国会の場」で国政を議論することです。地元の利権を潤すだけしておいてあとは選挙対策だけやってりゃいいなんて国会議員はゴミ以下でしかない。昔の悪しき自民党時代のやり方を続けている。あと小沢某を神聖視する輩がキモチワルイ。かなり前になるが元柔道選手の谷某のインタビューを聞いて新興宗教の信者となんら変わりが無かったのに驚愕した。まぁこの谷某も比例区での撒き餌でしかなかったけど。「柔道家」ではなく「柔道選手」だから所詮その程度。

あと、選挙前の話（解散確定よりもずっと前）で誰かは忘れたが新人議員が何らかのインタビューで「自分は新人なので先輩方の意見を勉強して」云々。要は自分は新米なので意見を主張せず、先輩議員に従っていきますよってな発言をする馬鹿がいた。当選したのが比例区か小選挙区かは分からないが、お前に入った一票は先輩議員に入った一票と同じ価値だということをまるで分かっていない（格差問題は別にして）。新人がこんなザマなので先の国政もしかるべきだろう。

最後に思い出した。外国人参政権は大反対。今回の選挙でこのことについて触れる話を聞いたことは無かったが、選挙権／被選挙権は日本国籍を持つ者に限定すべきだと思う。選挙での票稼ぎの手段として日本国籍を持たない外国人を取り込もうとする輩が一部にいるようだが、選挙の票数だけを考えて国政のことを全く考えていない。
日本に在住する外国人登録者数はトップが中国人。共産国とは名ばかりの一党独裁国ですよ。これで参政権認めたら、中国は国策として数百万／数千万単位で意図的に中国人を日本に流入させて一気に日本崩壊します。
「そんなことあるわけない。大げさに考えすぎ」と思う人は要注意。そう言う人は先日の尖閣問題に端を発する中国国内の暴動／日系企業への襲撃を事前（都が買い取り検討を表明したあたり）に予測できていたのか？「愛国無罪」がまかりとおる中国では、もし中国共産党が公に掲げればどんな非常識でも「国策」として遂行します。それへの批判に対しては「内政干渉」を盾に無視することでしょう。
中国共産党とは直接関係ないが、華僑の力も侮れない。（政治的意図を持たない華僑に対しては悪い印象は持っていないのだけれど）

中国人に次ぐ外国人登録数は韓国/朝鮮（法務省の統計では韓国/朝鮮でひとくくりにされている）。北朝鮮はともかく、韓国は同じようなことをやりかねない。
たとえ選挙権だけ認めたとしてもその次に「被選挙権認めろ」って言う運動（暴動）起こして国内混乱→なし崩しに被選挙権も認められることになるのは火を見るよりも明らか。
国際的に見ても日本に対する「特殊な感情」を持ち、それを国として大々的に表明している隣国がある以上外国人参政権は大反対です。「軒先貸して母屋取られる」どころではない。「平和的な侵略」の足がかりをわざわざ作ることになります。
純粋に移民的な目的で来ている外国人（ヨーロッパの移民ような）であればそんなに反対はしないんだけど、現状の情勢下では賛成できる理由がない。


「一般市民」の政治不信は政治家が思っているより根深いですよ。多分。


はぁ～長かったw