2012年2月23日木曜日

昨今のテレビ番組:お笑い芸人

一頃から落ち着いたとはいえ、今も若手お笑い芸人がもてはやされているようだ。
若手がどんどん出てくるのはいいが、出し方がまずい。
番組制作側としては奇を衒う芸風の若手を出して耳目を集めたいのだろうが、芸人の使い捨てが目に余る。

育成側も「とりあえず出しとけ。ダメなら捨てろ」的な姿勢がありありと見てとれる。
昨今はお笑い芸人育成学校的な組織を作ってやっているようだが、金さえ払えば入れる学校なので
  ・モノになるヤツが入ればラッキー
  ・モノにならないヤツは入会金/授業料ごちそうさま
というスタンス。本気で育成しようという姿勢はまずない。もし本気ならば若手芸人の使い捨てという現象すら存在しないはず。モノにならないヤツをモノにするのが「学校」としての存在意義だと思うがそのあたりどうなんだろうか。

出てくる芸人もネタのレベルが低い。
特に「マンガ/アニメ/ゲーム」をネタにしているのは最低。知っている人しかわからないネタをゴールデンで放送するとか正気の沙汰じゃない。知っている人から見ても凄く寒い。
ドラゴンボール/北斗の拳/ドラゴンクエスト等は確かに知名度は高いが、それでも元ネタをわかっているのは30~40歳あたりだけだろう。もちろんその世代が全員その元ネタを知っているわけではない。私はドラクエはやらなかったので笑いどころがさっぱりわからない。(ネタとしてそうそう取り上げられることはないが)
ダウンタウンの「ガキの使い」で稀にアニメネタが扱われることはあるが、あれはあえて寒いことをして笑いを取るというスタンスなので上記とは別の話。普通に面白い。

やはりお笑いは昔ながらの師弟制度でやらないとダメだな。

と、こんな若手お笑い酷寒時代でも光る人はいるわけで、「若手お笑い芸人」というフレーズが出てきた頃から考えると…波田陽区(ギター侍)くらいしか浮かんでこないなw。有名人斬りは非常によかったが、ネタを一気に出しすぎて失速した感が否めない。これも出し方がまずかったのだろう。普遍的/時事的な事柄をいくらでもネタに出来るタイプだったのにもったいない。
有名人斬りが原因で脅迫状が来たとかなんとか。どこまで本気の内容かわからんが、世の中にはとんだ馬鹿がいるもんだ。

「普遍的/時事的な事柄をいくらでもネタに出来る」タイプとして昨年末~今年に出てきたのが スギちゃん(ワイルドだぜぇ~)。みみっちいワイルドさがプリティである。是非出演を小出しにして息長く続けて欲しい。

あ、あとひとつ大きな問題はライブ等での観客の質の低下。テレビ放送での視聴者の反応は視聴率がほぼ全て(投書とかもあるがウェイトは低い)だが、ライブでの観客の質の低下は非常に大きな問題。ロクに面白くもないのに「訳わからないから笑う」「周りが笑っているから笑っとく」という観客が多すぎる。ライブ出演者は本当にネタがウケているのか意味なくウケているのかの判別がつかないので、ライブを下積みとしている若手芸人はネタの方向性を誤りやすい。本来そこを指摘/指導するのが師匠という存在なのだが…。

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